Scene22 ??:??〜

 夢を見ていた。

 あの公園。
 モップに餌をやっている。ふいにモップが、ハムも、オレもそっちのけで遠くへ走ってゆく。顔を上げると、あいつがいる。
 吉川は困ったように笑っている。
 約束が叶って、オレたちは毎日、並んでこの公園を歩く。
 あたたかい夢だ。光に満ちた夢だ。
 でも、何か違和感があった。

 ――ああ、そうだ。
 吉川があのペンダントをしていない。
 そのことに気づいた瞬間、モップが消えた。
 吉川もいなくなっていた。
 オレの手には、ハムの代わりに銃が握られている。


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