Chips - no.40「白いペンダント」
黒崎が大切にしていたペンダント。
彼はそれを、10年前の約束をした日から、4年前のある日まで、ずっと首から下げていた。
ある日を境にペンダントを外したのは、自分にはそれを下げる資格がなくなったと思ったからだ。少女との思い出を汚すようなことはしたくなかった。
それでも手放すほどの覚悟はなく、肌身離さず持ち歩いていたのだが、不幸にもどこかで失くしてしまった。
どこで失くしたのか、彼にはわからない。
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黒崎が大切にしていたペンダント。
彼はそれを、10年前の約束をした日から、4年前のある日まで、ずっと首から下げていた。
ある日を境にペンダントを外したのは、自分にはそれを下げる資格がなくなったと思ったからだ。少女との思い出を汚すようなことはしたくなかった。
それでも手放すほどの覚悟はなく、肌身離さず持ち歩いていたのだが、不幸にもどこかで失くしてしまった。
どこで失くしたのか、彼にはわからない。
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